2022年11月 1日
「お客様第一主義を貫く」とは
旧盛和塾札幌:現在、フィロソフィ実践経営塾で「お客様第一主義を貫く」について学びました。
私の尊敬する、ある社長の感想文を掲載します。
私達の業界が言う「お客様第一主義」とは本当に正しいのでしょうか。
【 お客様第一主義を貫く 】
塾長(*2)は、お客様からのどんな無理難題な要求であっても、「召使い」のようにして応えたと言われる。
私など塾長と比べようもなく、天と地の差どころではない人間力の差がありながら、なぜか意味のないいっぱしのプライドだけはある。不遜である。
社会が物質的には著しく成長発展してきた中で、気付かないうちにどこかで「お客様と私とどっちが正しい?」という履き違えた論理をビジネスの世界に持ち込んでいるような気がする。「お客様第一主義」とは言っても、本来お客様とは対等な関係であるべきだというもっともらしい未熟な論理を心の底辺で展開しているのではないか。
従って、もし塾長に巡り会うことがなかったら、私は「お客様第一主義」を間違いなく都合のいい理解と都合のいい場面で使っていただろうと思う。
しかし、どう考えても私たちが飯を食っていけるのは、お客様がいるからである。お客様のお陰で私たちは飯を食っていける。こんなあまりにも当たり前すぎる当たり前が、当たり前になっていない社会であり、無意識のうちにご多分に洩れず、同じ常識に陥っているかもしれない。
そんな当たり前に対して「感謝」すること、「足るを知る」ことなど、きれいな心に憧れるような風潮がどこかに行ってしまっているように思う。それは若い年齢だけでもなく、私や私のもっと上の年齢であってもである。そしていつしか傲慢にさえなっているようにも見える。従って、「お客様第一主義」は実は死語になっているように感じる。
軸を見失わないように生きていかなければならない。そうでなければ知らないうちに都合のいい権利をバレないように主張し、やがてりんご箱の端から腐るようにお客様の信頼を失っていくだろう。そして衰退に向かうだろう。
*1(旧盛和塾)現在はフィロソフィ実践経営塾札幌の勉強会の事
*2 故稲盛和夫の事